New Publication: BMJ Open Sport & Exercise Medicine

BMJ Open Sport & Exercise Medicine に新しい論文が掲載されました。

Muniz-Pardos B, Angeloudis K, Guppy FM, Tanisawa K, Hosokawa Y, Ash GI, Shobersberger W, Grundstein AJ, Yamasawa F, Racinais S, Casa DJ, Pitsiladis Y. Ethical dilemmas and validity issues related to the use of new cooling technologies and early recognition of exertional heat illness in sport. BMJ Open Sport & Exercise Medicine. 2021.7(2), e001041. doi:10.1136/bmjsem-2021-001041.

昨今のテクノロジーの発展で、酷暑環境であってもアスリートをより安全に、かつ高いパフォーマンス水準の発揮を科学的にサポートすることができるようになりました。その一方で、テクノロジーそのものの信頼性や妥当性の検証、得られたデータの管理・活用・解釈に関わるルール決めなど、安全かつ公平にテクノロジーを扱うためには事前のルール作りが必要です。この論文ではアスリートの暑熱対策の観点から、テクノロジーがもたらすジレンマについてまとめています。

https://bmjopensem.bmj.com/content/7/2/e001041

New Publication: 杏林書院

杏林書院から「体温の『なぜ?』がわかる生理学~からだで感じる・考える・理解する~」が出版されます。

本書は体温の科学について早稲田大学人間科学部の永島計先生が編著された本で、SPOの細川は熱中症のメカニズムに関するセクションを分担執筆しました。体温調節の生理学に興味のある学生だけでなく、一般読者の方でもご理解いただけるように執筆されています。

http://shop.kyorin-shoin.co.jp/shopdetail/000000000676/

Safety Time Out

日本ラクロス協会で使用されているSafety Time Outの最新版が更新されました。

2020年シーズンの経験を踏まえて、自由記述欄の追加と不要な項目の削除を行いました。詳しくはRESOURCEページをご覧ください。

Research Update: スポーツ現場における外傷・障害調査フォーマットの標準化

2020年12月、一般社団法人日本臨床スポーツ医学会と一般社団法人日本アスレティックトレーニング学会による「スポーツ現場における外傷・障害調査フォーマットの標準化」に関する提言書作成の合同プロジェクトチームが発足しました。本プロジェクトは、本邦におけるスポーツ外傷・障害調査手法のあり方について標準化されたフォーマットによる外傷・障害調査の必要性について提言することを目的としています。

スポーツ現場における外傷・障害調査フォーマットの標準化合同プロジェクトチーム

全体コーディネーター: 増島 篤
コーディネーター: 奥脇 透
コーディネーター :広瀬統一

プロジェクトメンバー:武冨修治、中山晴雄、半谷美夏、真鍋知宏、笠原政志、砂川憲彦、細川由梨、眞下苑子

詳細は学会ホームページをご覧ください:http://www.js-at.jp/img/20210301.pdf

Publication Update: Journal of Athletic Training

Journal of Athletic Training に新しい論文が掲載されました。

Hosokawa Y, Adams WM, Casa DJ, Vanos JK, Cooper ER, Grundstein AJ, Jay O, McDermott BP, Otani H, Raukar N, Stearns RL, Tripp B. Round Table on Preseason Heat Safety in Secondary School Athletics: Methods of Environmental Monitoring for Heat Safety During Activity. Journal of Athletic Training. DOI: 10.4085/1062-6050-0067.20 

本提言書では、熱中症予防対策の一つとして兼ねてから重要視されてきた環境条件のモニタリングに関してアスレティックトレーナーが講じるべき具体策について推奨文をまとめています。高校スポーツの現場を想定したこの類の提言書はこの論文が初となります。

https://meridian.allenpress.com/jat/article/doi/10.4085/1062-6050-0067.20/450236/Roundtable-on-Preseason-Heat-Safety-in-Secondary

Publication Update: Medicina

Medicina に新しい論文が掲載されました。

Stearns RL, Hosokawa Y, Adams WM, Belval LN, Huggins RA, Jardine JF, Katch RK, Davis RJ, Casa DJ. Incidence of Recurrent Exertional Heat Stroke in a Warm-Weather Road Race. Medicina. 2020. 56(12), 720. doi:https://doi.org/10.3390/medicina56120720

本研究の対象となったFalmouth Road Raceでは過去17年間に333件の労作性熱射病が認められており、そのうちの 37件(16 名)は同レースで2回以上の労作性熱射病を経験しています。(このレースはもともと再参加率が高いレースなのですが、)2回目以降の労作性熱射病が発生する確率は1回目の労作性熱射病発生から2大会以内が最も高いようです。

https://www.mdpi.com/1010-660X/56/12/720

Publication Update: Journal of Athletic Training

Journal of Athletic Training に新しい論文が掲載されました。

Miller KC, Casa DJ, Adams W, Hosokawa Y, Cates J, Emrich C, Fitzpatrick T, Hopper M, Jardine J, Labotz M, Lopez R, O’Connor F, Smith S.  Round table on preseason heat safety in secondary school athletics: Prehospital care of exertional heatstroke patients.  J Athl Train. 2021; 56(1). doi: 10.4085/1062-6050-0173.20

本提言書では、アメリカの高校スポーツ現場における労作性熱射病の救急対応とそれを円滑にするための環境整備についてまとめています。今回の論文に含まれている表は、現場のアスレティックトレーナーが労作性熱射病のプレホスピタルケアにおいてどの程度Evidence Based Practiceに準拠しているかを確認するチェックリストとしても活用が可能です。

https://meridian.allenpress.com/jat/article/doi/10.4085/1062-6050-0173.20/449348/Roundtable-on-Preseason-Heat-Safety-in-Secondary

Publication Update: PLos ONE

PLos ONEに新しい論文が掲載されました。

Otani H, Goto T, Kobayashi Y, Kaya M, Goto H, Hosokawa Y, Tokizawa K, Shirato M. Greater thermoregulatory strain in the morning than late afternoon during judo training in the heat of summer. PLoS ONE. 2020. 15(12): e0242916.doi: https://doi.org/10.1371/journal.pone.0242916

室内競技であっても暑熱ストレスがあることを示した研究です。特に本研究で取り上げたエアコンが完備されていない道場の環境においては外気温が高まるについれて、室温も高まるため、直射日光下ではないからといって暑熱対策を怠ることは危険です。

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0242916

Publication Update: 日本アスレティックトレーニング学会誌

日本アスレティックトレーニング学会誌に新しい論文が掲載されました。

小出敦也, 細川 由梨. 日本の高等学校における熱中症対策:アスレティックトレーナーによる介入事例. 日本アスレティックトレーニング学会誌. 2020; 6(1):67-73.

早稲田実業で実践した労作性熱中症予防の取り組みについてまとめました。国内でもまだ珍しい「スクールアスレティックトレーナー」の事例としても新規性の高い実践報告です。安全対策の実践には様々なステークホルダーによる応援・協力が必要です。実践に向けて早稲田実業では具体的にどのような介入を行ったのか、データと共にまとめています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsatj/6/1/6_67/_article/-char/ja/

お詫び(訂正):

緒言(1ページ目)の内容を下記のように訂正させていただきます。皆様に多大なるご迷惑をおかけいたし、心よりお詫び申し上げます。

誤:明星学苑明星高等学校

正:仙台大学附属明成高等学校

Publication Update: 日本アスレティックトレーニング学会誌

日本アスレティックトレーニング学会誌に新しい論文が掲載されました。

泉 秀幸, 笹木 正悟, 細川 由梨. 我が国におけるフルタイムのアスレティックトレーナーとして活動する日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの特徴.−「第1回日本のトレーナー実態調査」2018年データより−. 日本アスレティックトレーニング学会誌. 2020; 6(1):95-104.

国内で働く日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの特徴についてまとめた報告書です。アスレティックトレーナーという職域の今後の発展について検討する際に役に立つことができればと思い、”ベンチマークデータ”として現状をまとめました。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsatj/6/1/6_95/_article/-char/ja/