Publication Update: Journal of Athletic Training

Journal of Athletic Training に新しい論文が掲載されました。

Miller KC, Casa DJ, Adams W, Hosokawa Y, Cates J, Emrich C, Fitzpatrick T, Hopper M, Jardine J, Labotz M, Lopez R, O’Connor F, Smith S.  Round table on preseason heat safety in secondary school athletics: Prehospital care of exertional heatstroke patients.  J Athl Train. 2021; 56(1). doi: 10.4085/1062-6050-0173.20

本提言書では、アメリカの高校スポーツ現場における労作性熱射病の救急対応とそれを円滑にするための環境整備についてまとめています。今回の論文に含まれている表は、現場のアスレティックトレーナーが労作性熱射病のプレホスピタルケアにおいてどの程度Evidence Based Practiceに準拠しているかを確認するチェックリストとしても活用が可能です。

https://meridian.allenpress.com/jat/article/doi/10.4085/1062-6050-0173.20/449348/Roundtable-on-Preseason-Heat-Safety-in-Secondary

Publication Update: PLos ONE

PLos ONEに新しい論文が掲載されました。

Otani H, Goto T, Kobayashi Y, Kaya M, Goto H, Hosokawa Y, Tokizawa K, Shirato M. Greater thermoregulatory strain in the morning than late afternoon during judo training in the heat of summer. PLoS ONE. 2020. 15(12): e0242916.doi: https://doi.org/10.1371/journal.pone.0242916

室内競技であっても暑熱ストレスがあることを示した研究です。特に本研究で取り上げたエアコンが完備されていない道場の環境においては外気温が高まるについれて、室温も高まるため、直射日光下ではないからといって暑熱対策を怠ることは危険です。

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0242916

Publication Update: 日本アスレティックトレーニング学会誌

日本アスレティックトレーニング学会誌に新しい論文が掲載されました。

小出敦也, 細川 由梨. 日本の高等学校における熱中症対策:アスレティックトレーナーによる介入事例. 日本アスレティックトレーニング学会誌. 2020; 6(1):67-73.

早稲田実業で実践した労作性熱中症予防の取り組みについてまとめました。国内でもまだ珍しい「スクールアスレティックトレーナー」の事例としても新規性の高い実践報告です。安全対策の実践には様々なステークホルダーによる応援・協力が必要です。実践に向けて早稲田実業では具体的にどのような介入を行ったのか、データと共にまとめています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsatj/6/1/6_67/_article/-char/ja/

お詫び(訂正):

緒言(1ページ目)の内容を下記のように訂正させていただきます。皆様に多大なるご迷惑をおかけいたし、心よりお詫び申し上げます。

誤:明星学苑明星高等学校

正:仙台大学附属明成高等学校

Publication Update: 日本アスレティックトレーニング学会誌

日本アスレティックトレーニング学会誌に新しい論文が掲載されました。

泉 秀幸, 笹木 正悟, 細川 由梨. 我が国におけるフルタイムのアスレティックトレーナーとして活動する日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの特徴.−「第1回日本のトレーナー実態調査」2018年データより−. 日本アスレティックトレーニング学会誌. 2020; 6(1):95-104.

国内で働く日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの特徴についてまとめた報告書です。アスレティックトレーナーという職域の今後の発展について検討する際に役に立つことができればと思い、”ベンチマークデータ”として現状をまとめました。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsatj/6/1/6_95/_article/-char/ja/

Publication Update: 少年写真新聞社

少年写真新聞社から「みんなでつくる学校のスポーツ安全」が出版されます。

本書は、スポーツを安全に行える環づくりについて、知識がなくてもすぐに取り組むことができるヒントを掲載しています。また、子どもたちが手軽にできる実験や体験を紹介し、それらを通して、子どもたちが主体的にスポーツ安全の知識を身につけられる内容になっています。

 学校におけるスポーツの安全対策について、段階を踏んで理解を深めることができます。CD-ROMにはすぐに使える貼るだけポスターを収録。

Publication Update: 臨床スポーツ医学

2020年11月号の臨床スポーツ医学 特集「スポーツ現場におけるアイシングの活用を再考する」に記事が掲載されました。

細川由梨. 労作性熱中症の応急処置としての冷却方法. 臨床スポーツ医学. 2020;37(11):1272-1277.

この記事では労作性熱中症の種類別に適切な応急処置(冷却)方法を概論しています。

https://www.bunkodo.co.jp/magazine/C4VU71QZZT.html

Publication Update: Medicina

Medicinaに新しい論文が掲載されました。

Hosokawa Y, Belval LN, Adams WM, Vandermark LW, Casa DJ. Chemically-activated Cooling Vest’s Effect on Cooling Rate Following Exercise-induced Hyperthermia: A Randomized Counter-Balanced Crossover Study. Medicina. 2020. 56(10), 539. doi: https://doi.org/10.3390/medicina56100539

身体冷却方法には様々な方法がありますが、本論文ではアイスベストを用いた手法は労作性熱射病患者の主たる冷却手法としては適さないことを示しています。アイスベストは携帯性に優れており現場ではとても便利ですが、目的に応じた冷却手段を選択し、労作性熱射病の後遺症を残さないプレホスピタルケアを実践することが重要です。

https://www.mdpi.com/1010-660X/56/10/539

Publication Update: Journal of Thermal Biology

Journal of Thermal Biologyに新しい論文が掲載されました。

Risa Iwata, Takuji Kawamura, Yuri Hosokawa, Lili Chang, Katsuhiko Suzuki, Isao Muraoka. Differences between sexes in thermoregulatory responses and exercise time during endurance exercise in a hot environment following pre-cooling with ice slurry ingestion. Journal of Thermal Biology. 2020: 94. doi: https://doi.org/10.1016/j.jtherbio.2020.102746

本論文は早稲田大学スポーツ科学研究科 村岡研究室の岩田理沙さんが計画した、暑熱環境下における運動前のアイススラリー摂取の効果について検証された内容が報告されています。本実験では、アイススラリー摂取による体温の指標に男女差はみられなかったものの、主観的指標(thermal sensation, thermal comfort)においては女性の方が男性よりも低く報告する傾向が認められました。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0306456520305180?via%3Dihub

Publication Update: Medicina

Medicinaに新しい論文が掲載されました。

Scarneo-Miller SE, Belval LN, Yeargin SW, Hosokawa Y, Kerr, ZY, Casa DJ. Exertional Heat Illness Preparedness Strategies: Environmental Monitoring Policies in United States High Schools. Medicina.2020: 56(10): 486. https://doi.org/10.3390/medicina56100486

アメリカの高校で働くアスレティックトレーナーが実践している熱中症対策の中でも、環境温度のモニタリングやそれに伴う予防対策について焦点をあてて、予防行動採用プロセスモデル(Precaution Adoption Process Model)に基づいて検討した論文です。

https://doi.org/10.3390/medicina56100486

Publication Update: Temperature

Temperatureに新しい論文が掲載されました。

Hosokawa Y, Vanos JK. Extreme heat & health at Tokyo2020ne: The need for scientific coalition across sectors. Temperature. 2020;7(2):111–113. doi: 10.1080/23328940.2020.1796241.

東京2020は2021年に向けて延期されましたが、延期されたからこそ万全の態勢で暑熱対策を講じることができるのではないでしょうか。そんなメッセージを込めた論文(editorial)となっています。

https://doi.org/10.1080/23328940.2020.1796241