12月1日に東京で開催されたThe 6th EMS in Asiaで細川准教授が「Exertional Heat Stroke Prehospital Management in Tokyo 2020 Marathon and Race Walk」の内容で登壇しました。
登壇の機会をくださった国士舘大学 田中 秀治 教授に感謝申し上げます。

Safety and Performance Optimization Laboratory
Faculty of Sport Sciences, Waseda University
12月1日に東京で開催されたThe 6th EMS in Asiaで細川准教授が「Exertional Heat Stroke Prehospital Management in Tokyo 2020 Marathon and Race Walk」の内容で登壇しました。
登壇の機会をくださった国士舘大学 田中 秀治 教授に感謝申し上げます。
こんにちは、学部3年の辻内です。
11/23に行われた第10回スポーツセーフティシンポジウムに参加してまいりました。
今年度は『EAPハドル〜スポーツ現場におけるEAPの再考』というテーマで、それぞれの環境に合ったエマージェンシーアクションプランの再考と安全意識を高める講義をしていただきました。
4年ぶりの対面での開催で、会場は非常に盛り上がっておりました!
私は初参加でしたが、とても学びの多い会になりました。
細川先生もお子さんを連れて参加されており、和やかな雰囲気でした!
佐保豊先生の「スポーツイベントにおけるEAP」では、”生きたEAP”を作るために、どのような点を意識して人・物・体制を整えるのかを知ることが出来ました。また、プロだからではなく、幼稚園の運動会のようなものでも、どのようなイベントにもEAPが必要だと仰っていたのが印象に残りました。
村田祐樹先生の「EAPに関する学術情報の整理」では、EAPに関しての研究を紹介しながら重要性を改めて認識することができました。学校で起きた事故で心停止からの生存率はEAPの有無に関係しているという話が印象的でした。村田先生は、春学期の演習IIで私たち3年生のゼミを担当してくださいました。ゼミで学んだ内容も少し盛り込まれており嬉しかったです。
曽根悦子先生の「EAPの理想と現実」では、EAPを確実に行うためのポイントとして、”心配り”をキーワードにお話くださいました。周りの方とディスカッションをしたりと、とても有意義な時間になりました。救急車が来る前に行う行動(Pre-Ambulance)の重要性を知ることが出来ました。曽根先生は、菅平のSAFEプロジェクトに今年から参画してくださいました。私は日帰りだったので救急車には乗れませんでしたが、来年は一緒に活動させていただきたいと思います!
金澤良先生の「みんなで作る学校のEAP」では、岩倉高校の養護教諭として学校の先生の立場からどのようにスポーツセーフティに取り組んでいるのかをお話くださいました。生徒と共に、人・場所・物・行動・情報を整えていくという岩倉スタイルは、これからの自分の活動にも活かして行きたいなと思いました。金澤先生は、昨年のトレーナー基礎演習の授業でゲストとして来ていただいて講義を聞いたのを覚えています。岩倉高校での取り組みのお話は、スポーツセーフティに興味を持つきっかけの1つになりました。シンポジウムという形でまたお話を聞くことができて良かったです。
パネルディスカッションでは、学校教育や日本と海外のギャップなどについて様々な立場の方からの意見交換が行われました。
全体を通して、ほとんどの先生方がファーストレスポンダーとして救護に関わった方のメンタルケアについてお話されていました。助ける側のケアについてまで考えたことがありませんでしたが、EAPを作る際、実行する際にそこまで考える必要があることに気付くことができ学びになりました。
企業ブースでは、Strykerさんのクリアボイステクノロジーを利用して環境音に合わせて周波数を音声ガイダンスを聞きやすくしたAEDを紹介してもらいました。AEDの音について着目したことが無かったので、新たな視点を知ることができ良い学びになりました。スポーツだけでなく、工事現場や、音楽フェスやライブハウスなどの現場にもこのAEDが普及すれば良いと思いました。
今回のシンポジウムで得た学びを今後のトレーナー活動や卒論に活かしていきたい思いました!参加出来て良かったです!
学部3年 辻内慈音
こんにちは。M2の田島です。
先日、鳥居研と合同で2年生ゼミ歓迎会が開催されました。
今年度は、5期生として新たに10名を仲間に迎えました。
SPO一同嬉しい限りです!
当日集まったメンバーでのSPO集合写真です!
細川先生、1期生の私としては、5人からのスタートでしたので、このように仲間が増えた集合写真はなんだか感慨深いですね…!
ゼミや学年間での交流も深まり、楽しい時間を過ごす事が出来ました。
連絡先を交換している様子もあり、良かったなと思います。
細川先生選曲のナイスなクリスマスソングも流れ、最高なミニパーティーでしたね!
これから共に頑張っていきましょう〜!
M2 田島千紘
Journal of Athletic Trainingに新しい論文が掲載されました。
Hosokawa Y, O’Connor S, Tashima C, Otomo M, Schmitt AJ, Beidler E. Question Format Matters: Do Athletes Really Know the Signs and Symptoms of a Sport-Related Concussion?Journal of Athletic Training. 2023;58(6):573-578.
本論文ではスポーツ関連脳振盪の知識の評価時に一般的に用いられる「選択回答形式」の質問が孕む課題について、「自由記述形式」で同様の評価をした際の結果と比較しながら検討しています。
11月11日〜12日に横浜で開催された第34回臨床スポーツ医学会学術集会で細川と田島(M2)が口頭演題発表を行いました。
Hosokawa Y, Akama T. 労作性熱射病のプレホスピタル対応に対する医療従事者の意識および行動の変化. Japanese Journal of Clinical Sports Medicine. 2023;31(4):S229.
Tashima C, Otomo M, Hosokawa Y.環境・行動要因から検討した遷延性脳振盪様症状(PPCS)の特徴. Japanese Journal of Clinical Sports Medicine. 2023;31(4):S256.
Yamanaka M, Kaneoka K, Hosokawa Y, Sunagawa N, Kawahara T, Hirose N, Fukamachi H, Aono H. 提言書により定められたスポーツ外傷・障害・疾病調査の調査項目の検者間信頼性検証. Japanese Journal of Clinical Sports Medicine. 2023;31(4):S316.
Journal of Athletic Trainingに新しい論文が掲載されました。
Stearns RL, Hosokawa Y, Belval LN, Martin D, Huggins RA, Jardine JF, Casa DJ. Exertional Heat Stroke Survival at the Falmouth Road Race: 180 new cases with expanded analysis. Journal of Athletic Training. 2023. doi: 10.4085/1062-6050-0065.23. Online First.
本論文では2015年にDemartiniらによって発表されたアイスバスによる全身浸漬冷却の有効性に関する論文のデータに近年のデータも追加し、Falmouth Road Raceで治療を受けた労作性熱射病ランナーが100%の生存率であったことを報告しています。これまでに救助された延べ454件の労作性熱射病患者は、プレホスピタルでの直腸温度測定による正しい重症度評価と速やかな全身浸漬冷却によって助かっており、労作性熱射病対応の掟である「Cool First Transport Second」を裏付ける結果となりました。
こんにちは。SPO修士2年の田島です。
今回は、本年度の長野県菅平高原でのSAFEプロジェクトについてご報告させて頂きます。
SAFE(Sugadaira AED for Everyone)プロジェクトとは、日本ラグビーフットボール協会安全対策委員会の支援の下、帝京大学スポーツ医科学センターの鶴先生、国士舘大学大学院救急システム研究科の中陳先生、桐蔭横浜大学の大伴先生、そして早稲田大学スポーツ科学学術院の細川先生にて、昨年度より運営されているAED普及プロジェクトです。
長野県菅平高原にある全てのグラウンドに AED を配置するほか、一次救急処置(BLS)講習会の実施や、BLS に関する調査を中心に取組みを進められております。
2年目となった本年度は、8/14-17の期間に国士舘大学のご協力の下、救急車の配備や、夏合宿に参加するチームに向けたBLS講習会の開催が新たに実施されました。
そして、SPOからは、8/11に4期生 辻内、8/15-17に2期生 東海林、3期生 淺沼、1期生 田島が実地参加して参りました!辻内は初参加、他メンバーは昨年度に引き続きとなります。
今年度から試験的に実施した救急車の配備は、国士舘大学の先生で救急救命士の大木先生と曽根先生のご尽力により実現しました。実施期間中は菅平高原をラウンドし、要請があった場合には現場に駆けつけて対応をしました。
また、要請がない時間帯は、ストレッチャーやスクープストレッチャーを用いた搬送を勉強させていただきました。
様々な知識を身をもって経験できたことはもちろんですが、医師や看護師、救急救命士、アスレティックトレーナー、そして現場のスタッフなど「チーム医療」で一つの命を救っていくことの重要性を改めて学びました。(先生方、ありがとうございました!)
BLS講習会では、大学チームの宿舎にお邪魔してお時間をいただき、チームスタッフの皆様を対象に講習会を行いました。
国士舘大学の先生方と救急救命士の学生の皆さんがBLSの講師を担当され、桐蔭横浜大学と早稲田大学から来ていた学生でサポートを務めました。
講習参加後には、チームスタッフの皆さんから「これから心肺停止が起きた際に率先して取り組もうと思った」など好意的な感想が挙がり、BLS講習の意義を改めて感じる機会となりました。
また、AEDの管理のため、昨年度に引き続き宿にも訪問させて頂きました。
菅平高原のグラウンドは、宿が所有しているグラウンドが多くを占めています。そのため、所有するグラウンド数に応じてレンタルされたAEDを宿にて管理し、練習や試合時には宿泊しているチームがグラウンドまでAEDを持参する形式をとっています。そうした背景から、宿に直接訪問させて頂き、使用しているAEDについて確認をすることで運用面でもサポートを行いました。
菅平高原滞在中は様々な宿に訪問させて頂き、AEDの運用や使い方についてお話しさせて頂きました。お食事の準備等でお忙しい中、快くご協力頂きありがとうございました。
短い期間ではありましたが、SPO学生としてSAFEプロジェクトに関わることができ、本年も貴重な経験することができました。
最後になりましたが、本プロジェクトを支援頂いている日本ラグビーフットボール協会安全対策委員会や菅平高原観光協会の皆様、また本プロジェクトに関わる全ての方に深く感謝申し上げます。
来年以降も引き続き菅平に登れるように日々勉強を積みたいと思います。
M2 田島千紘
NAPより「スポーツするこどもの身体を守るテキスト」が出版されました。細川准教授は「第2章12. こどもを高温から守る」の章を担当しています。
メジカルビュー社より「スポーツ理学療法学 動作に基づく外傷・障害の理解と評価・治療の進め方 第3版」が出版されました。細川准教授は「スポーツ活動における暑熱対策」の章を担当しています。
https://www.medicalview.co.jp/catalog/ISBN978-4-7583-2085-6.html
7月24日、M2の田島さんと一緒にSPOの代表として、労働現場における熱中症関連の現場視察に行ってきました。初めての労働作業現場の視察ですが、非常にスムーズに出来ました!
当日の朝は今回の視察を依頼して頂いた企業の方の運転で現場の事務所に到着しました。前日の大雨とはうって変わって、当日はとても良い天気で、とても視察日和でした!!
事務所に到着すると、現地のスタッフさんが温かく迎えてくれました。その後、現場監督の方をはじめとする担当者の方々が、現在実施されている熱中症対策について詳しく説明してくれました。この方達は労働現場における安全の分野で20年以上の現場経験があるため、会話の中で熱中症などの安全問題に対する専門的な理解だけでなく、仕事に対する情熱も感じました。
打ち合わせ終了後、我々もヘルメットといくつかの安全装備を装着して実際の現場に赴きました。
エリアに到着しました。
この現場では、作業員がソーラーエネルギー装置を設置しています。作業員は冷却ベストを着ています。
視察は午後も続きました。
ソーラーエネルギーは日本ではまだ導入段階にあり、技術的な問題から、労働者の約半数がヨーロッパやブラジルから来ているという特徴もありました。
13時過ぎのWBGTは34.4度と、その日測定した中で最高値を示しました。また、直射日光の当たる場所と日陰では、WBGTの温度差が非常に大きくなりました。
広いエリアでの作業になるため、現場の状況によって、作業員の皆さんは車内を休憩場所として利用していました。
各エリアの視察を終えた後は事務所に戻り、視察内容と熱中症安全対策について最終確認を行いました。今回の経験により、工事現場をより具体的に理解することができました。
今後もこのような機会を今後も楽しみにしています!(今回の視察では一緒に視察に参加したM2の田島さんにお世話になりました。ありがとうございました!)
M1 徐松林