New Publication: Frontiers in Sports and Active Living

Frontiers in Sports and Active Livingに新しい論文が掲載されました。

Otani H, Goto T, Kobayashi Y, Goto H, Shirato M, Hosokawa Y, Tokizawa K, Kaya M. Thermal strain is greater in the late afternoon than morning during exercise in the gym without airflow and air conditioning on a clear summer day. Frontiers in Sports and Active Living. 2023. 5:1147845. Doi: 10.3389/fspor.2023.1147845.

本研究では一般的に体育館で実施されるバドミントンの練習に着目して、空調や換気のない体育館環境において午前と午後で選手らが感じる暑熱ストレスに差があるのかを検討しました。結果として午前よりも午後の方が暑熱ストレスが高いことから、屋内競技とはいえ、相対的な熱中症リスクは時間帯によって変わる可能性が示唆されました。

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fspor.2023.1147845/full

New Publication: British Journal of Sports Medicine

British Journal of Sports Medicineに新しい論文が掲載されました。

Goosey-Tolfrey V, Hosokawa Y, Webborn N, Blauwet C, Adami PE. Infographic. Prehospital management of exertional heat stroke at sports competitions for Paralympic athletes. British Journal of Sports Medicine. 2022. doi: 10.1136/bjsports-2022-106278

この記事では、Hosokawa et al. Prehospital Management of Exertional Heat Stroke at Sports Competitions for Paralympic Athletes. British Journal of Sports Medicine.2022;56(11):599-604. doi: 10.1136/bjsports-2021-104786 で公開された内容をinfographicの形式にまとめています。

https://bjsm.bmj.com/content/early/2023/01/04/bjsports-2022-106278

第33回日本臨床スポーツ医学会学術集会

2022年11月12日〜13日に開催された第33回日本臨床スポーツ医学会学術集会で、SPOからは以下の発表がありました。

細川由梨. 提言書から始まる学術活動. 日本アスレティックトレーニング学会合同シンポジウム.第33回日本臨床スポーツ医学会学術集会.(オンデマンド配信あり)

Hosokawa Y, Hirose N. 日本の高等学校における運動部活動中の熱中症発生率およびオッズ比と湿球黒球温度の関係. 日本臨床スポーツ医学会誌. 2022;30(4):S226.

Tashima C, Otomo M, Torii S, Hosokawa Y. 日本の大学アスリートにおけるスポーツ関連脳振盪受傷時の未報告とその要因. 日本臨床スポーツ医学会誌. 2021;29(4):S290.

New Publication: 日本臨床スポーツ医学会誌

日本臨床スポーツ医学会誌に新しい論文が掲載されました。

Yamanaka MS, Yoshimura A, Hosokawa Y, Sunagawa N, Hirose N, Kaneoka K, Kawahara T.本邦におけるスポーツ傷害(外傷・障害・関連疾患)調査の方法論に関するシステマティックレビュー. Japanese Journal of Clinical Sports Medicine. 2022;30(3):781-796.

本研究では過去に本邦において実施されたスポーツ傷害(外傷・障害・スポーツ関連疾患)調査 及び疫学研究をレビューし、それらの方法論を評価しました。傷害の分類の定義や基準に一貫性がない調査項目が複数あったことことから、統一された方法論による疫学調査の必要性が示唆されました。

https://www.rinspo.jp/journal/2020/files/30-3/781-796.pdf

Media Update: アスリートの安全とパフォーマンスを最適化する「SAFEプロジェクト」

「 WASEDA ONLINE」に今年の夏実施したSAFE(Sugadaira AED for Everyone)の取り組みについて取り上げて頂きました。

プロジェクト期間中に実施したアンケートでは、回答者の68.3%はSAFEプロジェクトがなければグラウンドにAEDを持参することができなかったことが明らかになりました。また、一次救命処置講習への参加率は医療関連資格保有者では100%であったものの、それ以外の大人の中では約半数(55.5%)に留まったことから、チームメディカルスタッフのいない部に向けた重点的な人的および物的リソースの必要性が改めて確認されました。

https://yab.yomiuri.co.jp/adv/wol/opinion/sports/20221017.php

New Publication: Journal of Science and Medicine in Sport

Journal of Science and Medicine in Sportに新しい論文が掲載されました。

Suzuki-Yamanaka M, Ayusawa M, Hosokawa Y, Hirose N, Kanekoka K. Epidemiology of sudden cardiac death and sudden cardiac arrest with resultant disability during high school organized sport in Japan. Journal of Science and Medicine in Sport. Online First. 2022.

本研究では日本の高等学校運動部活動中に発生した急性心停止による死亡または後遺症を伴う重症例の疫学調査結果をまとめています。海外の報告とは異なり、日本においては(1)男性、(2)野球選手、(3)1年生において顕著にリスクが高いことが明らかとなりました。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1440244022001839?dgcid=coauthor
※9月22日までオープンアクセス

SAFE PROJECT 2022

今年の夏、SPOではSAFE (Sugadaira AED for Everyone) プロジェクトに参画し、ラグビーをはじめとする学生スポーツの合宿拠点として有名な菅平高原の全てのグラウンドに自動体外式除細動器(AED)を配備します。

SAFEは日本ラグビーフットボール協会安全対策委員会の支援の下、帝京大学スポーツ医科学センターの鶴健一朗、国士舘大学大学院救急システム研究科の中陳慎一郎、国立スポーツ科学センターの大伴茉奈、早稲田大学スポーツ科学学術院の細川由梨で運営しているAED普及プロジェクトです。

SAFEの主なステイクホルダー:
・日本ラグビーフットボール協会安全対策委員会
・セコム株式会社
・菅平グラウンド部会
・菅平高原観光協会
・ラグビーを愛する指導者・保護者・選手
・選手の安全安心をサポートするチーム/メディカルスタッフ

本プロジェクトをきっかけに、スポーツフィールドにおける安全・安心の意識が高まるだけでなく、合宿後、普段の活動場所に戻った際にもAEDへのアクセスや緊急時対応プランについて改めて見直すなどの、スポーツをより安全にするための具体的なアクションに繋がることを期待しています。

詳しくは、PROJECTS & RESOURCES ページの「SAFE PROJECT 2022」をご覧ください。