New Publication: 選手用会場医療における労作性熱射病のプレホスピタル対応:オリンピック・パラリンピックレガシーとして残すために

日本アスレティックトレーニング学会誌に新しい論文が掲載されました。

Hosokawa Y. 選手用会場医療における労作性熱射病のプレホスピタル対応:オリンピック・パラリンピックレガシーとして残すために. 日本アスレティックトレーニング学会誌. 日本アスレティックトレーニング学会誌. 2022;7(2):201-207.

本論文では東京オリンピック・パラリンピックで実装した労作性熱射病のプレホスピタル対応の振り返りと今後日本で労作性熱射病のプレホスピタルケアをさらに前進させるために必要だと考える内容をまとめました。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsatj/7/2/7_201/_article/-char/ja/

Rebecca L. Stearns KSI Outstanding Alumni Award

この度細川准教授は2021年に開催された東京オリンピックパラリンピックでの功績をKorey Stringer Instituteより認められ、Outstanding Alumni Award を受賞しました。

https://ksi.uconn.edu/rebecca-l-stearns-ksi-alumni-award/

オリンピックパラリンピックでの取り組みをまとめた論文一覧:

Hosokawa Y, Racinais S, Akama T, Zideman D, Budgett R, Casa DJ, Bermon S, Grundstein AJ, Pitsiladis Y, Schobersberger W, Yamasawa F. Prehospital Management of Exertional Heat Stroke at Sports Competitions: International Olympic Committee Adverse Weather Impact Expert Working Group for the Olympic Games Tokyo 2020British Journal of Sports Medicine. 2021;55:1405-1410. doi:10.1136/bjsports-2020-103854

Hosokawa Y, Adami PE, Stephenson B, Blauwet C, Bermon S, Webborn N, Racinais S, Derman W, Goosey-Tolfrey V. Prehospital Management of Exertional Heat Stroke at Sports Competitions for Paralympic AthletesBritish Journal of Sports Medicine.2021. Online First. doi: 10.1136/bjsports-2021-104786

Sugawara M, Manabe Y, Yamasawa F, Hosokawa Y. Athlete Medical Services at the Marathon and Race Walking Events during Tokyo 2020 Olympics. Frontiers in Sports and Active Living. 2022;4:https://doi.org/10.3389/fspor.2022.872475

朝日新聞スポーツシンポジウム

細川准教授が「朝日新聞スポーツシンポジウム」で登壇します。
講演3:ベストパフォーマンスのための深部体温コントロール
アスリートパネルディスカッション:アスリートから学ぶ熱中症対策

シンポジウムは会場およびオンラインのハイブリッド形式で開催される予定です。
https://www.asahi.com/ads/sportsnecchu202206/

主催:朝日新聞社
後援:公益財団法人 日本高等学校野球連盟、公益社団法人 日本医師会
協力:大塚製薬株式会社

New Publication: Frontiers in Sports and Active Living

Frontiers in Sports and Active Livingに新しい論文が掲載されました。

Sugawara M, Manabe Y, Yamasawa F, Hosokawa Y. Athlete Medical Services at the Marathon and Race Walking Events during Tokyo 2020 Olympics. Frontiers in Sports and Active Living. 2022;4:https://doi.org/10.3389/fspor.2022.872475

本論文では昨年度開催された東京五輪のマラソンおよび競歩種目における労作性熱中症の発生データをまとめています。さらに、労作性熱射病や重度の熱疲労患者が受けた全身浸漬冷却の効果についてもまとめられており、夏季のスポーツ大会における労作性熱射病のプレホスピタルケアの重要性が示されています。

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fspor.2022.872475/full

New Publication: スポーツ外傷・障害および疾病調査に関する提言書:日本臨床スポーツ医学会・日本アスレティックトレーニング学会共同声明

2020年12月に発足したスポーツ現場における外傷・障害調査の標準化に向けた有識者によるワーキンググループが執筆した「スポーツ外傷・障害および疾病調査に関する提言書:日本臨床スポーツ医学会・日本アスレティックトレーニング学会共同声明」が完成しました。

増島篤, 奥脇透, 広瀬統一, 真鍋知宏, 半谷美夏, 砂川憲彦, 細川由梨, 中山晴雄, 武冨修治, 笠原政志, 眞下苑子. スポーツ外傷・障害調査に関する提言書:日本臨床スポーツ医学会・日本アスレティックトレーニング学会共同声明. 

本文は両学会のホームページに先行公開されています。

https://js-at.jp/info/journal#other

https://www.rinspo.jp/files/topics220422_01.pdf

Media Update: University of Arkansas News

本研究室の細川由梨先生が東京五輪での活躍についてUniversity of Arkansasの機関紙にインタビューされました。

https://news.uark.edu/articles/59866/athletic-training-alumna-is-one-of-japan-s-leading-experts-on-exertional-heat-stroke?utm_source=newsletter&utm_medium=email2022-04-20&utm_campaign=news_headlines&utm_content=athletic-training-alumna-is-one-of-japan-s-leading-experts-on-exertional-heat-stroke&fbclid=IwAR3EluVf4znQYSaA489v8j_9RR94u5e4bQng_4fFr_Uj8G19LkNtZHyNMh0

日本ラクロス協会「脳振盪啓蒙の日」

一般社団法人日本ラクロス協会では、2018年に全協会会員に脳振盪の深刻さ及び危険さを再認識する機会として、毎年3月1日を『脳振盪啓蒙の日』に制定しました。

今年はSPOの細川が研究実施責任者として行った「大学ラクロスアスリー、トの脳振盪に関する実態調査」の報告(概要)を公開しています。

edX Sport Safety: A Guide to Preventing Sudden Death in Sport

この度、SPOの細川准教授が監修したedX講座「Sport Safety: A Guide to Preventing Sudden Death in Sport」(英語)が開講しました。

edXは、マサチューセッツ工科大学とハーバード大学によって創立された大規模公開オンライン講座(MOOC:Massive Open Online Course)プラットフォームで、世界中の学生に無償で、多岐な分野にわたる大学レベルの授業を無償で提供しています。本講座も修了証やクラス終了後のテストが必要ない場合は無償で参加していただくことが可能です。

第1期の開講スケジュールは以下の通りです:
・3月30日
  Introduction
  Class 1: Introduction to Sport Safety Program
・4月6日
  Class 2: Sudden Cardiac Arrest
・4月13日
  Class 3: Head and Neck Injuries
・4月20日
  Class 4: Exertional Heat Stroke

興味のある方は、以下のリンクより受講登録を宜しくお願いします:

https://www.edx.org/course/waseda-sport-safety

New Publication: Pediatric Emergency Care

Pediatric Emergency Careに新しい論文が掲載されました。

Cools KS, Crowder M, Kristen KL, Thomas LC, Hosokawa Y, Casa DJ, Gasim A, Lee S, Schade WT. Sudden Death in High School Athletes A Case Series Examining the Influence of Sickle Cell Trait. Pediatric Emergency Care. 2022;38(2):e497-e500. doi: 10.1097/PEC.0000000000002632.

本論文では、横紋筋融解症で亡くなった3名の鎌状赤血球形質をもつアスリートに関する症例報告をまとめています。日本国内では発生頻度の極めて少ない疾患ですが、北米のスポーツ関連突然死データをみると心疾患・労作性熱射病・頭頚部外傷の次に発生件数の多い疾患です。

https://journals.lww.com/pec-online/Abstract/2022/02000/Sudden_Death_in_High_School_Athletes__A_Case.23.aspx

New Publication: 日本アスレティックトレーニング学会誌

日本アスレティックトレーニング学会誌に新しい論文が掲載されました。

細川由梨. 科学的根拠に基づいた提言書ができるまで.日本アスレティックトレーニング学会学術誌.Japanese Journal of Athletic Training. 2021;7(1):17-21.

「アスレティックトレーニング分野における学術的基礎」という特集の一つとして、海外ではポジションステイトメントやコンセンサスステイトメントなどとよばれる提言書ができるまでの過程について解説させて頂きました。今後は日本においてもこのような手順を踏まえたガイドラインが増えることで、専門家の知見やエビデンスに基づいた提言が現場に届きやすくなることを願っています。

https://doi.org/10.24692/jsatj.7.1_17

泉 秀幸, 笹木 正悟, 細川由梨.日本における「アスレティックトレーナー」と「トレーナー」は同じなのか?実態調査を用いた属性と業務比較. Japanese Journal of Athletic Training. 2021. 2021;7(1):127-134.

こちらの論文ではアスレティックトレーニング専門職の「名称」について、検討しています。名称の統合や差別化は職域のアイデンティティ、そして社会からどうみられたいかに直結するトピックであるため、まずは現状を把握することを目的に横断調査結果を解析しました。

https://doi.org/10.24692/jsatj.7.1_127