New Publication: 日本臨床スポーツ医学会誌

日本臨床スポーツ医学会誌に新しい論文が掲載されました。

Murata Y, Otomo M, Uchida R, Hosokawa Y, Torii S. 柔道部活動は安全になったか?-頭頚部外傷での死亡・障害事故に着目して-. Japanese Journal of Clinical Sports Medicine. 2021;29(3):430-437.

全日本柔道連盟は柔道事故の中でも特に重症事故が集中していた頭頚部外傷の防止を目的に「柔道の安全指導第三版」を2011年に発行しました。同時期には 公認指導者資格制度の講習会においても頭頚部外傷に関する教育を開始され、頭頚部外傷の予防に向けた取り組みを積極的に行ってきました。本論文ではこの取り組みの前後(2003-2010年 vs. 2011-2018年)で頭部・頚部外傷による死亡・障害事故の発生率に変化があったかについて検討しています。

結果として、頭部外傷の予防策は2011年以降に有効であったと示唆されましたが、 頚部外傷の発生率は変化が確認されなかったことから頚部外傷予防を意識したより具体的な対策・介入が必要であることが示されました。

https://mol.medicalonline.jp/library/journal/abstract?GoodsID=dp2sport/2021/002903/028&name=0430-0438j&UserID=133.9.4.11