
4月22日(水)に大塚製薬が主催する「カラダのなつじたく」について親子で体験して学ぶイベントに細川准教授が登壇しました。当日は4年生のゼミ生も見学に参加し、水分補給の重要性や暑熱馴化の考え方について、未就学児や小学生の子どもたちにわかりやすく伝えるために、大人がどのような工夫や配慮を行うべきかを学ぶ貴重な機会となりました。


Safety and Performance Optimization Laboratory
Faculty of Sport Sciences, Waseda University

4月22日(水)に大塚製薬が主催する「カラダのなつじたく」について親子で体験して学ぶイベントに細川准教授が登壇しました。当日は4年生のゼミ生も見学に参加し、水分補給の重要性や暑熱馴化の考え方について、未就学児や小学生の子どもたちにわかりやすく伝えるために、大人がどのような工夫や配慮を行うべきかを学ぶ貴重な機会となりました。

細川准教授が執筆を一部担当した The Routledge Handbook of Disability Sports Science が発売されました。
Hosokawa Y, Adami PE, Dünnwald T, Derman W, Schobersberger W. Chapter 30: Preparation and Competing in Hot and Cold Environments. In The Routledge Handbook of Disability Sports Science. pp. 594-610. 2025.
700ページを超える本誌は、障がい者スポーツに関わるスポーツ医科学知見をまとめており、生理学、バイオメカニクス、テクノロジー、栄養、健康管理と競技のクラス分け、心理学と、多岐にわたるトピックスを網羅しています。
日本アスレティックトレーニング学会誌 に新しい論文が掲載されました。
細川 由梨. 海上保安官を対象とした暑熱順化トレーニングの開発と実践. 日本アスレティックトレーニング学会学術誌. 2025;11(1):25-31.
本実践研究では、細川准教授がヒートアドバイザーとしてこれまで取り組んできた「海上保安官における暑熱順化トレーニング」の開発と実践結果がまとめられています。本稿では実験室ではない環境で暑熱順化トレーニングを実施する上での工夫や限界点がまとめられており、今回使用された10日間の室内トレッドミルを用いたトレーニングによって、体温や心拍数に望ましい適応がみられました。一方で、発汗能力の増大については個人差が現れたことから、今後はベースラインにおける個人差も考慮した暑熱負荷および運動負荷の調整が必要と考えられます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsatj/11/1/11_25/_article/-char/ja
Strength and Conditioning Journal Japan に新しい論文が掲載されました。
細川由梨.特集タクティカルアスリートのサポート:タクティカルアスリートの暑熱耐性を強化する.NSCA Japan. 2025; 32(9):7-9. Strength and Conditioning Journal Japan.
本特集では龍谷大学の酒井 崇宏先生と一緒にタクティカルアスリートのサポート事例について概説しています。国内ではまだ開拓が進んでいない分野であるものの、スポーツ医科学との親和性が高い対象者であることから、今後の発展が期待されます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/scjj/32/9/32_4/_article/-char/ja
こんにちは。修士2年の淺沼です。
10/25~10/27の3日間、韓国の済州島で開催された「2025 World Congress on Kinesiology & Sports Science」に参加して参りました!!
初の韓国、初の済州島ということも相まって緊張しておりましたが、沢山の先生方の貴重なお話を聞くことができ、大変充実した学会期間を過ごすことができたと感じております。

SPOからは細川先生、淺沼、傅さん(M1)の3名が参加いたしました。

細川先生は2日目のシンポジウムにて、ASPETARのDr. Chirs EshとLoughborough UniversityのDr. Lee Taylorとご登壇されました。Dr. Lee Taylorから暑熱馴化のお話を聞けて、個人的には非常にテンションが上がりました(笑) 細川先生は、労作性熱射病のプレホスピタルケアについてお話しされました。プレホスピタルケア実施のための準備の重要性を改めて感じました。

傅さんは初学会ポスター発表、初国際学会参加👏 ポスター演題内容は「持久性体力とピロカルピン誘発性局所発汗量の関係」でした。沢山の方とコミュニケーションをとっていて頼もしかったです

私は3日目に口頭発表でした!初の口頭発表での採択だったこともあり、口から心臓が飛び出そうなくらい緊張しました(笑)ピロカルピン誘発性の局所発汗量と有効汗腺数の日本の春から夏にかけて変化について発表させていただきました。

もっとスムーズな質疑応答ができれば…と悔しさも残りましたが、座長の方から発表内容を褒めていただき少し自信もついた、そんな貴重な経験になりました!!

M2 淺沼富美
こんにちは、修士2年の小林です。
今年度もSAFEプロジェクトに参加しましたのでご報告します!
SAFE(Sugadaira AED for Everyone)プロジェクトとは、日本ラグビーフットボール協会安全対策委員会の支援の下2022年度より運営されているAEDの普及、菅平を安全な環境にする事を目指したプロジェクトです。

今年もAEDの配備や救命講習会に加えて、ラグビーアンビカ―が8月の土日とお盆の期間で菅平高原クリニックに待機して活動しました。
ラグビーアンビカ―には医師、看護師、救急救命士が同行しており、上田広域消防と連携しながら要請があった場合には現場に駆けつけて対応します。

ラグビーアンビカ―の他にもマンパワーが必要な場合に搬送の補助をする救急救命士やインターン学生が乗車する搬送補助車も配備され、ラグビーアンビカ―や上田広域消防、菅平高原クリニックと連携し、菅平高原部での緊急時に安全安心を提供できる救護体制の構築を目指して活動を行いました。
私もクリニックに待機して現場急行車と連携を図ったり、国士舘や桐蔭横浜の学生と一緒にラグビーアンビカ―や搬送補助車に乗って現場に急行したりしながら、菅平での救護活動を行いました。

SAFEでは普段の現場での活動と違って対応する症例は緊急性が高いものや緊急性の有無の判断が必要なものがほとんどでしたが、緊張感のある活動だからこその学びがたくさん見つかりました。
特に現場に帯同するアスレティックトレーナーとして、選手個人の情報の管理や救急要請時の正確な情報の伝達といった事の重要性を実感することが出来ました。今回の様な救護チームや救急隊にとって要請があって初めて傷病者の情報収集が始まるため、受傷起点や既往歴、ポジション、さらには氏名や生年月日といった選手個人に関する情報は非常に重要であり緊急時に即座に提供できると救護の活動がスムーズになる事を実感しました。EAPの準備に加えて救急要請時に必要な情報をまとめることもアスレティックトレーナーの緊急時に備えた重要な役割であることを改めて認識する事が出来ました。
また、救急の医療に携わる方々や救命士を目指す学生、アスレティックトレーナーを目指す学生と交流した事でたくさんの気づきがありました。それぞれの環境でどのような思いで活動しているか、どんなやりがいを感じているかどんな悩みがあるかなど。それぞれが様々な思いを持って活動をしていて、この期間は菅平というラグビーの聖地の安全を守るというひとつの目的のために力を合わせる。多職種連携の重要な部分に触れることが出来たような気がしました。

今年度の活動を通して、菅平でSAFEプロジェクトが行っているすべての活動が救命の連鎖を繋げることに大きく貢献していることを改めて実感し、SPOで学んでいるスポーツセーフティについて自分にできる事は何かを改めて考えるきっかけになりました。菅平には本当に多くの学びがあることを実感しました。
また、活動期間からは少し空きますが、10/23(木)にSAFEプロジェクトの報告会が桐蔭横浜大学で開催されました!

当日は菅平で一緒に活動した国士舘と桐蔭横浜の学生と久しぶりに再会して交流しました。報告会では桐蔭横浜と国士舘の学生による発表があり、救命士学生と学生トレーナーのそれぞれの視点の違いや菅平での交流を通して学んだ事などが聞けてとても興味深い発表でした。

また、上田広域連合消防本部からのご報告もあり、SAFEプロジェクトに関わる活動の広がりを実感しました。アスリートの安全を実現する為には多職種での連携がどれほど大切かという事を、報告会を通して改めて学ぶことが出来ました。

細川先生からはSAFEプロジェクトに関わる研究成果報告としてBJSM掲載と経緯について発表がありました。ACSMで発表させていただいた際も感じましたが、世界的に見ても菅平は特異的でありSAFEプロジェクトの取り組みへの注目度の高さを感じました。

最後になりましたが、本プロジェクトを支援頂いている日本ラグビーフットボール協会安全対策委員会や菅平高原観光協会の皆様、また本プロジェクトに関わる全ての方に深く感謝申し上げます。
菅平での活動と報告会を受けてSAFEプロジェクトやスポーツセーフティに対してこれから自分がどんな形で貢献できるか改めて考えるきっかけになりました。
来年も菅平で活動できるよう日々精進したいと思います!
M2 小林和音
細川准教授が執筆を一部担当した「生き物と温度の事典」が朝倉書店より出版されました。
細川由梨. 熱中症. In富永真琴, 加塩麻紀子, 関原明, 永島計, 山口良文 編. 生き物と温度の事典. 2025.pp.154-155.朝倉書店.
細川由梨. スポーツと衣服・防護服. In富永真琴, 加塩麻紀子, 関原明, 永島計, 山口良文 編. 生き物と温度の事典. 2025.pp186-187.朝倉書店.
温度と生命の基礎、ヒト・医学、動物、植物の4 つの部に分けて温度に関わる様々な情報、知識が詰め込まれた一冊となっています。
British Journal of Sports Medicine に新しい論文が掲載されました。
Hosokawa Y, Otomo M, Tsuru K, et alEnhancing emergency preparedness of community and youth sport activities: the Sugadaira AED for Everyone (SAFE) projectBritish Journal of Sports Medicine Published Online First: 12 October 2025. doi: 10.1136/bjsports-2025-109824
本論文ではSAFEプロジェクトの立ち上げから、Ambu-car導入までの経緯について報告しています。菅平高原という特殊なスポーツ合宿地の安全を最適化するために地域の方々(グラウンド部会・消防署)とアスレティックトレーナー・救急救命士・医師・看護師、そして競技団体がそれぞれの立場で参画している素晴らしい本プロジェクトについて、海外のスポーツ医科学専門家からも関心・評価を得ることができたことを光栄に思います。
https://bjsm.bmj.com/content/early/2025/10/12/bjsports-2025-109824
こんにちは。
5期生の藤田です。
9月13日(土)〜21日(日)に開催された「東京2025世界陸上競技選手権大会」において、持久系アスリート(マラソン・競歩選手)を対象とした研究補助に関わらせていただきました。
今回の研究は、暑熱環境下で行われる陸上競技大会に向けた準備や当日の行動、そしてそれらが試合でのパフォーマンスに与える影響を明らかにすることを目的として実施されました。私は、試合前日トレーニング中のマラソン選手の汗採取補助や、競歩選手のレース前後における体重測定補助を担当させていただきました。

試合前の大きな舞台に挑む選手の闘志を間近で見ながら、臨機応変に対応する必要があり、また選手にストレスを与えずに研究を完了させる難しさを実感しました。このような正式な研究活動に携わるのは初めてで、研究現場で求められる責任感と柔軟性の重要性を学ぶことができました。

さらに、9月19日(金)には早稲田大学小野記念講堂にて「GLOBAL SUMMIT ON ATHLETICS SCIENCE & MEDICINE」が開催されました。今回開催された東京2025世界陸上に合わせて行われたこのシンポジウムには世界各国から研究者や関係者が参加されており、細川先生も「これほど多くの国の方が集まるシンポジウムは初めて」とおっしゃっていました。

私が特に印象に残ったのは「遺伝子検査」に関するトピックです。陸上競技の女子種目における公平性を確保するために導入されたこの制度は、東京世界陸上が初めて適用される大会となりました。長年にわたって議論が続けられ、導入に至った経緯などを拝聴させていただき、非常に興味深かったです。
また、登壇された先生方がどのようなキャリアを歩み、今に至っているのかを知ることができたことも、大きな学びとなりました。特に「これまでの人生の選択に迷いはなかった」という言葉には強い刺激を受け、自分自身の将来について考えるきっかけにもなりました。
私たちの師匠である細川由梨先生も、労作性熱射病に関する話題を発表されていました。
先生はお忙しい中、直前まで発表の準備を重ねていたと伺い、その真摯な姿勢に強く心を打たれました。今回の研究活動では、準備段階から当日まで、国際的な舞台でご活躍される先生のご活動を初めて間近で拝見することができ、大変感銘を受けました。授業以外で先生の研究活動に触れる機会はこれまで多くはなかったので、改めて、素晴らしい先生のもとで学ぶことができて幸せだなと感じました。

陸上競技の長距離・競歩に取り組む私は、大学入学当初から2025東京世界陸上に出場することを目標にしていました。しかし、実力不足で競技者として出場することはできませんでした。競技者として出場は叶いませんでしたが、細川先生の専門分野である暑熱順化に関する研究で、「研究補助」という立場から世界陸上に関わることができ、このような機会に恵まれたことは本当に嬉しい限りでした。この経験がもう少し早ければ、もしかすると進む道が変わっていたかもしれない…と感じるほど、充実した1週間となりました。多くの新たな視点を得ることができ、残り少ない競技生活や今後の人生に必ず活かしていきたいと強く思いました。
(競歩選手として、日本選手が男女共に3位入賞でメダルを獲得していたのはとても興奮する結果でした!)
最後に、このような貴重な経験をさせてくださった細川先生、世界陸連の皆様、大塚製薬の皆様、そして心を動かす瞬間をたくさん魅せてくださった選手やサポートスタッフの皆様、東京2025世界陸上に関わった全ての方々に心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました!

5期生 藤田真美加
こんにちは!
5期生の木村七海です。
この夏、東京で開催された世界陸上で、研究プロジェクトの一員として実験に参加させていただきました。
自国開催という特別な舞台で、世界トップレベルの選手を対象にデータ収集を行うことができ、とてもワクワクしました。

会場では、競技前の緊張感や多くの関係者の動きを間近で見ることができ、授業や研究室実験では決して味わえない現場の空気を体験しました。慌ただしい中で、正確な測定を行うためには入念な準備が欠かせないことを改めて実感しました。
また細川先生が国内外の多くの関係者とたくさんコミュニケーションをとり信頼関係を築いている様子を拝見し、研究はデータだけでなく、人とのつながりで成り立っていると感じました。私ももっと積極的にコミュニケーションをとれるよう努力していきたいです。

大会期間中には観戦の機会もありました。目の前で見るトップアスリートのパフォーマンスは、テレビで見るのとは全く違う迫力で、感動しました!とっても楽しかったです☺️
さらに、大会に合わせて開催されたGlobal Summit on Athletics Science & Medicineにも参加しました。ここでは世界中から研究者や医療スタッフが集まり、最新の知見や取り組みを共有していました。

普段SPOでは熱中症について学ぶことが多いので、今回のカンファレンスで低ナトリウム血症に関する発表を聞けたことは新鮮でとても勉強になりました。世界陸上の現場でも、予想外に涼しかったり、湿度が低かったりすると、水分摂取量と発汗量のバランスが崩れ、低ナトリウム血症につながる可能性があることを実感しました。熱中症とはまた異なる視点から水分補給の戦略を考える機会となりました。
このほかにも、興味深い発表がたくさんあり、世界各国で選手の安全とパフォーマンス向上のために働いている人がたくさんいることを実感して感動しました。

(↑細川先生の発表の中でSPO5期生が出てきて嬉しかったです😻)
今回の東京大会とカンファレンスでの経験を通じて、研究と現場どちらの面白さも体験することができました。このような貴重な機会をくださった細川先生に、心より感謝申し上げます。今回の経験を糧に、これからも学びと挑戦を続けていきたいと思います!

5期生 木村七海