Sports Healthに新しい論文が掲載されました。
Stearns RL, Kucera KL, Hosokawa Y, Filep EM, Grace A, DeLong R, Casa DJ. Fatal Exertional Heat Stroke Trends in Secondary School Sports From 1982 Through 2022. Sports Health. 2024. Doi: 10.1177/19417381241298293
本論文では、アメリカの高校における40年分の労作性熱射病死亡ケースの疫学調査を報告しました。その結果、発生時期は夏季(7-9月)に多く、94%はアメリカンフットボールに集中していることが分かりました。直近の10年間では、熱射病死亡者数が最も多かったその前の10年間よりも38%減少したことが明らかとなりましたが(2002-2011, n=26, 0.37/1,000,000 athlete-season; 2012-2021, n=16. 0.21/1,000,000 athlete-season)、未だに高い数値であることから、救命率を高めるための更なる環境整備や教育などの介入が必要であることが示唆されました。