New Publication: スポーツ理学療法学 動作に基づく外傷・障害の理解と評価・治療の進め方 第3版

メジカルビュー社より「スポーツ理学療法学 動作に基づく外傷・障害の理解と評価・治療の進め方 第3版」が出版されました。細川准教授は「スポーツ活動における暑熱対策」の章を担当しています。

https://www.medicalview.co.jp/catalog/ISBN978-4-7583-2085-6.html

Blog Update: 労働作業現場の視察

7月24日、M2の田島さんと一緒にSPOの代表として、労働現場における熱中症関連の現場視察に行ってきました。初めての労働作業現場の視察ですが、非常にスムーズに出来ました!

当日の朝は今回の視察を依頼して頂いた企業の方の運転で現場の事務所に到着しました。前日の大雨とはうって変わって、当日はとても良い天気で、とても視察日和でした!!

事務所に到着すると、現地のスタッフさんが温かく迎えてくれました。その後、現場監督の方をはじめとする担当者の方々が、現在実施されている熱中症対策について詳しく説明してくれました。この方達は労働現場における安全の分野で20年以上の現場経験があるため、会話の中で熱中症などの安全問題に対する専門的な理解だけでなく、仕事に対する情熱も感じました。

打ち合わせ終了後、我々もヘルメットといくつかの安全装備を装着して実際の現場に赴きました。

現場の途中写真を撮っている田島さん

エリアに到着しました。

現場の写真
田島さんのiPadが熱くなりすぎて休憩中(笑)

この現場では、作業員がソーラーエネルギー装置を設置しています。作業員は冷却ベストを着ています。

視察は午後も続きました。

ソーラーエネルギーは日本ではまだ導入段階にあり、技術的な問題から、労働者の約半数がヨーロッパやブラジルから来ているという特徴もありました。

13時過ぎのWBGTは34.4度と、その日測定した中で最高値を示しました。また、直射日光の当たる場所と日陰では、WBGTの温度差が非常に大きくなりました。

WBGT34.4度
現場の写真

広いエリアでの作業になるため、現場の状況によって、作業員の皆さんは車内を休憩場所として利用していました。

各エリアの視察を終えた後は事務所に戻り、視察内容と熱中症安全対策について最終確認を行いました。今回の経験により、工事現場をより具体的に理解することができました。

今後もこのような機会を今後も楽しみにしています!(今回の視察では一緒に視察に参加したM2の田島さんにお世話になりました。ありがとうございました!)

M1 徐松林

Media Update: 熱中症になったら…「アイスバス」「アイスタオル」重症化を防ぐ対策を解説

「NHKみんなでプラス」に細川准教授が監修した記事が掲載されました。


これから暑さが厳しくなる季節です。万が一重症度の高い労作性熱中症に遭遇した場合にはCool First Transport Secondでまずは効果的な全身冷却を行いましょう。

https://www.nhk.or.jp/minplus/0012/topic041.html

Blog Update: 第12回日本アスレティックトレーニング学会学術大会

こんにちは、学部4年の淺沼です。

7/8〜7/9の2日間、国際武道大学にて開催された第12回日本アスレティックトレーニング学会学術大会に参加して参りました。4年ぶりの対面での大会開催で、会場は非常に盛り上がっておりました!

私自身、初めての対面での学会参加ということもあり、少し緊張しておりましたが、学びの多い2日間を過ごすことができました。

1日目は、一般演題を中心にポスター発表やシンポジウムを拝聴いたしました。

様々な観点からの研究発表を聞き、アスレティックトレーニングの新しい知見を勉強することができました。学生トレーナーとしての活動や卒論執筆の上でも非常に勉強になるものばかりで、この研究結果をどのように現場に活用していくかが重要だと感じました。

2日目はSIG・クリニカルワークショップを中心に学会に参加いたしました。

どちらも新しい発見や学びの連続で、とても良い刺激になりました。

特にSIGで話題に上がった、インダストリアルアスレティックトレーナーというATの新しい活躍の仕方はこれからの社会に必要になってくると感じ、とても魅力的な働き方だと感じました。

このようにとても充実した2日間を過ごすことができました。

第12回日本アスレティックトレーニング学会に参加できたこと、大変嬉しく思います!

筒井先生は一般演題最優秀発表賞、田島さんは優秀論文賞ならびに若手研究者奨励賞を受賞されました。お二人とも本当におめでとうございます。

来年は中京大学にて開催予定です。

私もお二人の後に続けるように、研究活動(まずは卒論作成…)に励みたいと思います。

学部4年 淺沼富美

日本アスレティックトレーニング学会表彰

7月8−9日に開催された第12回日本アスレティックトレーニング学会学術大会にて、修士課程2年の田島千紘さんが優秀論文賞と若手研究者奨励賞を受賞しました。

2022年度日本アスレティックトレーニング学会誌優秀論文賞 (田島千紘, 大伴茉奈, 細川由梨.スポーツ関連脳振盪における受傷未報告の理由と因子.日本アスレティックトレーニング学会誌. 2023. 8(2) 205-218.)

第12回日本アスレティックトレーニング学会学術大会若手研究者奨励賞.田島千紘.「学生スポーツに関わるチームスタッフの一次救命処置講習経験と自信について」

New Publication: International Journal of Sports Science & Coaching

International Journal of Sports Science & Coachingに新しい論文が掲載されました。

Grundstein A, Cooper E, Hosokawa Y. Wet Bulb Globe Temperature Variability and its Implications on Heat Stress Monitoring. International Journal of Sports Science & Coaching.

湿球黒球温度(WBGT)は熱中症リスクを定量化する指標として幅広く使用されていますが、その測定間隔について明確な指針がない点がこれまで課題とされてきました。そこで本研究では測定間隔によって活動リスク区分の過大/過小評価が生じるかを検討しました。

https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/17479541231186146

New Publication: British Journal of Sports Medicine

British Journal of Sports Medicine に新しい論文が掲載されました。

Adams WM, Hosokawa Y, Scarneo-Miller SE, Belval LN. Enhancing Exertional Heat Stroke Patient Care: Where are We Now and Where Do We Need to Go? British Journal of Sports Medicine. doi: 10.1136/bjsports-2023-106713

労作性熱射病による死を”100%”回避するために必要な応急手当のエビデンスは確立されているものの、そのエビデンスが実践(practice)として浸透している現場はまだ限られているのが現状です。このeditorialでは労作性熱射病のプレホスピタル対応の最適化を実現するために医療従事者・専門家がとるべきアクションをまとめています。

https://bjsm.bmj.com/content/early/2023/06/20/bjsports-2023-106713

Blog Update: 2023 ACSM Annual Meeting & World Congress

こんにちは。
SPO修士2年の田島です。

5/29-6/2にかけて、アメリカ合衆国コロラド州デンバーにて開催された 2023 ACSM Annual Meeting & World Congress に参加・発表して参りました!

私にとって初の国際学会発表かつ、人生においてもほぼ初海外であったため、緊張しきりでしたが、、皆様に支えられ無事に終えることができました。

私は6/1(木) のFree/Communication Posterにて発表で、国内外問わず様々な研究者の方とディスカッションをさせて頂きました。

また、細川先生が所属されていた研究室であるKSIの皆様にもご挨拶できました。

ACSMは、スポーツ科学に関わる多くの研究者が一堂に集まる学会です。
自分の専門外との先生とのコミュニケーションを取ることができ、同じ分野でも研究の切り口が多岐に渡るため、大変学びの多い学会でした。
研究の世界は深いな…!と改めて実感いたしました。

他にもACSMには、様々なイベントが用意されております。
その1つは早朝6:00からのランニングイベントです。

人生初5K!
SPO Tシャツを着て気合いを入れ、早稲田大学の他研究室の皆様と一緒になんとか完走いたしました〜!完走Tシャツを頂き写真を撮っています!

さらにUSOPCの見学ツアーにも参加いたしました。ワクワクが高まるばかりです。

このように大変濃い1週間を過ごす事ができました。
ACSM23に参加する事ができて本当に良かったと思います!

来年はボストンですね。
参加できるように研究もランニングも?精進いたします!

M2 田島千紘