Blog Update: 第10回スポーツセーフティシンポジウム

こんにちは、学部3年の辻内です。

11/23に行われた第10回スポーツセーフティシンポジウムに参加してまいりました。

今年度は『EAPハドル〜スポーツ現場におけるEAPの再考』というテーマで、それぞれの環境に合ったエマージェンシーアクションプランの再考と安全意識を高める講義をしていただきました。 

4年ぶりの対面での開催で、会場は非常に盛り上がっておりました!

私は初参加でしたが、とても学びの多い会になりました。

細川先生もお子さんを連れて参加されており、和やかな雰囲気でした!

佐保豊先生の「スポーツイベントにおけるEAP」では、”生きたEAP”を作るために、どのような点を意識して人・物・体制を整えるのかを知ることが出来ました。また、プロだからではなく、幼稚園の運動会のようなものでも、どのようなイベントにもEAPが必要だと仰っていたのが印象に残りました。

村田祐樹先生の「EAPに関する学術情報の整理」では、EAPに関しての研究を紹介しながら重要性を改めて認識することができました。学校で起きた事故で心停止からの生存率はEAPの有無に関係しているという話が印象的でした。村田先生は、春学期の演習IIで私たち3年生のゼミを担当してくださいました。ゼミで学んだ内容も少し盛り込まれており嬉しかったです。

曽根悦子先生の「EAPの理想と現実」では、EAPを確実に行うためのポイントとして、”心配り”をキーワードにお話くださいました。周りの方とディスカッションをしたりと、とても有意義な時間になりました。救急車が来る前に行う行動(Pre-Ambulance)の重要性を知ることが出来ました。曽根先生は、菅平のSAFEプロジェクトに今年から参画してくださいました。私は日帰りだったので救急車には乗れませんでしたが、来年は一緒に活動させていただきたいと思います!

金澤良先生の「みんなで作る学校のEAP」では、岩倉高校の養護教諭として学校の先生の立場からどのようにスポーツセーフティに取り組んでいるのかをお話くださいました。生徒と共に、人・場所・物・行動・情報を整えていくという岩倉スタイルは、これからの自分の活動にも活かして行きたいなと思いました。金澤先生は、昨年のトレーナー基礎演習の授業でゲストとして来ていただいて講義を聞いたのを覚えています。岩倉高校での取り組みのお話は、スポーツセーフティに興味を持つきっかけの1つになりました。シンポジウムという形でまたお話を聞くことができて良かったです。

パネルディスカッションでは、学校教育や日本と海外のギャップなどについて様々な立場の方からの意見交換が行われました。

全体を通して、ほとんどの先生方がファーストレスポンダーとして救護に関わった方のメンタルケアについてお話されていました。助ける側のケアについてまで考えたことがありませんでしたが、EAPを作る際、実行する際にそこまで考える必要があることに気付くことができ学びになりました。

企業ブースでは、Strykerさんのクリアボイステクノロジーを利用して環境音に合わせて周波数を音声ガイダンスを聞きやすくしたAEDを紹介してもらいました。AEDの音について着目したことが無かったので、新たな視点を知ることができ良い学びになりました。スポーツだけでなく、工事現場や、音楽フェスやライブハウスなどの現場にもこのAEDが普及すれば良いと思いました。

今回のシンポジウムで得た学びを今後のトレーナー活動や卒論に活かしていきたい思いました!参加出来て良かったです!

学部3年 辻内慈音