今回のフィールド調査では、消防士の方々が想定訓練を行う際の熱負荷を定量化することを目的として、さまざまな測定を実施しました。例えば、ピル型センサーを用いて深部体温を測定したほか、口頭で聞き取りを行い、自覚的運動強度(Rating of Perceived Exertion:RPE)や温熱感覚(Thermal Sensation:TS)を記録しました。これらの測定方法は比較的シンプルでありながら、訓練中の身体的負担を把握するための重要なデータを得ることができました。
また、学会期間中には、International Journal of Biometeorology(IJBM)の編集に携わる先生ともお話しする機会があり、論文投稿や研究成果の発信について意見交換を行いました。国際誌の編集に関わる研究者から直接話を伺えたことは、今後、研究成果を国際的に発信していくうえで大変有意義な経験でした。
今回、Salt Lake Cityで開催された ACSM Annual Meeting に参加しました。
Salt Lake Cityは天気に恵まれ、街から見える雪山がとても美しく、学会期間中も毎日気持ちよく過ごすことができました。また、Salt Lake Cityはモルモン教と深い関わりを持つ街としても知られており、実際に現地の学生やUberの運転手の方々と話していると、とても礼儀正しく、穏やかで、教養のある雰囲気を感じました。学会だけでなく、街の文化や人々との交流からも良い刺激を受けました。
そのほかにも、University of Miami の MWRプロジェクト、2026 FIFA World Cup に向けた暑熱環境と選手の健康管理に関するセッション、そして “May the Force Be with Youth” など、興味深いテーマの発表が多くありました。スポーツ科学が、競技力向上だけでなく、健康管理、安全対策、テクノロジー、現場での実装など、幅広い分野とつながっていることを改めて感じました。
私は2日目のFree Communication Poster セッションで発表を行いました。内容は修士論文の一部を抜粋したもので、日本の消防士を対象に暑熱馴化トレーニングプロトコルを立案し、その効果を検討するというものです。多くの方が私のポスターの前で足を止めてくださり、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
細川先生は2日目のシンポジウムにて、ASPETARのDr. Chirs EshとLoughborough UniversityのDr. Lee Taylorとご登壇されました。Dr. Lee Taylorから暑熱馴化のお話を聞けて、個人的には非常にテンションが上がりました(笑) 細川先生は、労作性熱射病のプレホスピタルケアについてお話しされました。プレホスピタルケア実施のための準備の重要性を改めて感じました。